- 作者: 村上福之
- 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
- 発売日: 2012/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ソーシャルなんて嘘ばっかりだ
つくられた情報に踊らされない思考術
(おび、より)
なんかふざけた感じのタイトルだし、実際前半はアクセス稼ぎ風の煽り的文書が並んでいる。
それでも、パクリ精神でAmeroadを立ち上げ、それを売り抜ける部分とかは、おかしいというか、面白いというか。
2月13日にアメリカでオープンしたサイトが、翌日の14日にはパクられて、17日にはヤフオクで売られているこの状況は、異常と言えば異常です。(p.50)
(本質を見抜く眼力、実現するための技術力、見切りのスピード感、など、まあやっぱり凄い人だからできるワザですけど。)
第2章以降は、一転してまじめなビジネス論・人生論。それほど新規なことがあるわけではないけれど、ノリと勢いがあるので楽しく読める。
- 頭がいいかどうかより、最初の最初で、写経する根気があるかどうかの方がはるかに重要です。(p.114) (プログラムの勉強について)
- 人生とりあえずコンパイル(p.130) (やってみる、精神について)
- 競争は最大のコスト(p.144)
- ミーティングは数を増やせば、増やすほど、1回当たりの時間を減らすべきです。(p.155) (顔を合わすことの重要性の観点から)
- あなた一人でも、世の中のために、何かを行い、世の中によい影響を与えて生きたいと真摯に願えば、いい方向に動くと思います。(あとがき、より)
ということで、別のソーシャル批判本でも、売名本でもありません。軽く楽しく読んで、ちょっと元気が貰える本。
本書のもとになったブログは http://blogs.itmedia.co.jp/fukuyuki/