k-takahashi's blog

個人雑記用

1993年夏、ゲーム業界の暗黒時代のゲームショー

ジェイソン・ブルックスのコラムがファミ通.comに掲載されている。で、E3直前ということで、彼が20年前に初めてCESに参加したときのことを書いている。内容については、まあ気持ちは分からないではないし、実際にこれはどうかと思うようなゲームも多々あった(でも、それはいまだって変わらない)けれど、

1993年当時のゲームは、ドット絵から逃れることに必死で、何がゲームを楽しいものとしているかを忘れ、魂を失っていた。

E3の狂騒を前に――1993年夏、ゲーム業界の暗黒時代のゲームショーのこと / 現地直送! 北米ゲーム事情リポート

とはまた随分と後知恵的な言い様だと思う。


ゲーム全体としてはまだまだドット絵が中心(スト2スーファミ版が流行っていた頃)で、PCゲームなどで色々トライされていた動画(MacのGadegetが1993年)やポリゴン(リッジレーサーバーチャファイターのアーケード版が1993年後半)をどう使えばいいのかと一部のメーカーが四苦八苦していた頃だと思っている。
で、ポリゴンも動画も両方をハードウェアでサポートするゲーム機(初代PS)が発売されたのが、1994年の末。


確かに、当時の動画利用ゲームにはどうしようもないものが多かった(Macで作ったCG動画を繋げただけ、なんてのも結構あった。)し、アニメ風演出を見事に使いこなして見せた『天外魔境2』を彼が知らないもしょうがないけれど、魂を失ったとかいう言い方は当時真剣に可能性を探っていた人たちに対して失礼な言い方だと思う。