k-takahashi's blog

個人雑記用

アレルギーショック対策

先日、小学生が教室でアレルギーショックを起こし、教員の注射が間に合わなかったという事故があった。
その報告書が出て、

教職員が緊急時に児童に行うエピペン注射は市教委が責任を負う

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013072390135536.html

と明記し、いざというときに教員が躊躇せず注射ができるようになった。痛ましい事故の末とは言え、一歩前進である。


ところで、両親も、この報告に合わせて談話を発表したのだが、そこには

女児の両親は談話を発表。この中で、事故につながった女児の「おかわり」は、クラスで目標としていた、給食の食べ残しをしない「完食記録」に貢献したかったからだと、同級生が新盆の際に泣きながら教えてくれたことを明らかにした。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013072390135536.html

とあった。


毎年のように問題になる話題に、「皆勤賞を取るために、病気をおして出席した」というものがある。個人が無理する場合もあるが、ニュースネタになるのはクラス等の単位で行われる場合だ。
マスコミは美談調に伝えることが多いが、ネット側では批判のトーンが強い。当然だ。体調が悪いなら休むべきだからだ。


上記の「完食記録」とやらも同じで、他にどんな懸念や副作用があるのか考えず、しかも特定の評価基準のそれもゼロイチでしか価値を捉えていない。その評価自体の評価は総合的に捉えなくてはならないのに見ようとしない。副作用からは目を背ける。おぞましい態度だ。
こういうのに頭を毒された連中がゼロリスク主義に走るんだろう。ゼロリスク主義の弊害は度々指摘されているがなかなか改善しない。私は、これらは同根だと思っているのだが、先は遠そうだ。