コマンドマガジン Vol.112(ゲーム付)『激闘!ナルヴァ軍集団』
- 出版社/メーカー: 国際通信社
- 発売日: 2013/08/20
- メディア: 雑誌
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最近どこかで読んだような記憶が、と思ってメモを漁ってみたら、
ティーガー・エース カリウスの戦場
軍事研究2012年9月号 - k-takahashi’s 雑記
という記事を、去年の軍事研究誌で読んでいた。(同誌の10月号にも記事有り)
そちらでは戦史記事と現状について書かれていたが、本誌では桂令夫氏が現状記事を書いている。両者を比べると、桂氏はロシア寄り、齋木氏はエストニア寄りの視点で記事が書かれている。スウェーデンの扱いも対照的。こういう現代に直接絡むものは色々難しいね。
本誌は、冒頭にリプレイ記事があり、その後に大木毅氏の戦史記事がある。ただ、これは逆の方が良かったと思う。大体の地形と流れが頭に入っていない状態でリプレイを読むのはちょっとしんどかった。(そもそも、メジャーな戦いというわけではない。日本では、オットー・カリウスが有名だが、デザイナーズノートにも「情報が少ない」と書いてあった。)
野獣げぇまぁ(徳岡正肇)が面白かった。
『激闘!ロンメル軍団』のルールを、どう説明するのが効果的か、というのを具体的に解説している。
最初に言うべきは「これは第二次大戦中、アフリカの砂漠で、ドイツ軍とイギリス軍が戦うゲームです。プレイヤーはドイツ軍、またはイギリス軍を操ります」という部分だ。
具体的と言っても、クルセイダー作戦、トブルク、連合軍、ドイツアフリカ軍団といった言葉は使うべきではない。その言葉が理解出来る人にとってはその説明は不要であり、わからない人にとっては分からない言葉を増やすだけだからだ。(p.62)
その次が、勝利条件、戦闘(「最も中心的かつ最も複雑なールールから説明」)、そして移動、その他といった流れになる。
ここまで具体的に書いてある記事は珍しいなあ、と興味深く読んだ。