- 作者: 安田均,グループSNE
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2014/06/03
- メディア: 大型本
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座談会の冒頭の安田先生のところで、ほぼカバーできていると思うので、そこを引用。
いまボードゲームでは勢いのあるジャンルが5つありまして。1つが「ワーカープレイスメント」。中でもリソースを使うもの。それから「ダイスゲーム」と「正体隠匿系ゲーム」があって、あと「ストーリーゲーム」、そして「デック構築ゲーム」です。
そうすると今度は、その分野の間をつなぐような作品、つまり「ワーカープレイスメント+ダイスゲーム」といった作品が多くなって、結局どれもなんだか似たようなものに見えてしまう。
では、これを別の角度、たとえば地理的な特徴から捉え直してみます。そうするとドイツ系のゲームは、やっぱりワーカープレイスメントが全体を支配しています。その中でいろんなタイプ、リソースやダイスのゲームが重なっているんですよ。
日本は特殊です。正体隠匿系、はっきり言えば「人狼系」カードゲームだけども、そこに集中しています。ワーカープレイスメントに向かうようなゲームは、マニアにしか遊ばれていないというのが現状でしょう。
アメリカは一時ドイツゲームの魅力に目覚めたんですが、「やっぱり俺たちは、もうちょっとサイコロ振ったり、ストーリーあるRPGの方がすきやなー」という方向、あるいは戦闘ガチガチのシミュレーションタイプの方への揺り戻しを感じますね。
(p.74)
で、それぞれの代表ゲームとして『クー』『漂流者』『ルイス&クラーク探検隊』『カシュガール』『北西航路探検』を安田先生はあげている。探検ものが3つか。