k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 182 – "Swinging Pirates" 〜海賊映画の検証

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』に、宙吊りにされたオリから逃げるシーンがある。骨でできたオリを揺らして壁に辿り着き、オリごと崖を登るというシーンである。本当にそんなことは可能なのだろうか?

アダムとジェイミーはまず、軽くて大人六人入れる大きさのオリを作る。頑丈さと軽さとを両立しなくてはならない。二人が作ったのは、直径2.5mの鋼鉄フレーム製のオリ。

まず、二人が頑張ってブランコのように揺らそうとするが全然オリは揺れない。途中でアダムがダウンし、そのあとジェイミーが頑張るがだめ。足場の悪いオリの中でタイミング良く体重移動させるのは難しい。
そこで、空中ブランコのプロ4人を追加して再挑戦するが、やはり映画のように動くのは無理。足場が悪く、タイミングも合わない。40分頑張ったが、大きくは振れない。これは無理という結論。

一方で、もしうまく揺らすことができたとして、壁の蔦を掴んでよじ登るのはどうだろうか?
これは意外なことにすんなり成功、よじ登るのも成功。こちらは妙にスムーズでした。


アシスタントチームは、ドラム缶にアルコールを入れるとジェットゴーカートになるか、という伝説の検証。

伝説では、210リットルのドラム缶に15リットルのメタノールを入れて、火をつけると走り出すという話である。ちなみに同じ原理のボトルカートはよく知られていて、これが上手くいくのは分かっている。でもドラム缶ではどうだろうか?

ということで、バスターをドラム缶に縛り付けて実験。だが、そもそも火がつかない。
メタノールの量を調整するがちょっと動くだけ。

そこで、小型模型で効率のよい比率を探す。そして、空気を入れ、ノズルを付け、効率的に動くように改造する。原理としては、パルスジェット推進式ボトルカートと同じ。
だが、ノロノロと前進するのみ。

最後に、パルスジェット推進器の専門家ボブ・マドックスに頼んで改造してもらう。もはや伝説とは全然異なるものになったが、なんとこちらは80キロで爆走。迫力あるシーンでした。