k-takahashi's blog

個人雑記用

徹底分析・エボラウイルス

世界が感染拡大への警戒を強めるエボラウイルスについて徹底分析する

http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=124134&eid2=000000

なんとか感染拡大は防ぎつつあるようだが、まだ安心はできない状態だけれど、こちらはディスカバリーが昨年放映したエボラの解説番組。


 1976年ザイールで初めて確認されたのだが、そのときも、ウイルスよりも恐怖感が先に広まり対応の障害になったそうだ。当時の映像で、NASAから隔離装置を借り出したとあるけれど、宇宙飛行士が隔離されている銀色の部屋みたいのがあるが、あれを借りたらしい。


 その後も、感染経路、自然宿主、発生源の3つを解明するための研究が続いた。

まず、経路が判明。体液による感染というのがわかるまで2ヶ月かかった。

次が自然宿主。ザイールの後でスーダンでも見つかったが別種と判明。つまり、少なくとも2種類のエボラがあることになる。10年ほどたって、ヨーロッパの製薬会社の研究所で、エボラと同じ科(フィロウイルス科)のウィルス(マーブルグウイルス)がみつかった。これで3つ。1989年に米国の検疫でエボラが発見された。猿は死ぬが人には無害でこれも別種。一体何処に潜んでいるのかずっと分からなかったが、2005年にコウモリからエボラ抗体が見つかり、現在では蝙蝠説が有力とされている。(抗体がないと宿主が死んでしまう)

最後が発生源問題。ウイルス考古学と呼ばれる分野での研究が続いている。サンプルが残っていないので断言できないが、紀元前400年のアテネの伝染病はエボラだったかもしれないのだそうだ。DNA分析を行い、2300万年前に共通の祖先がいたという説が唱えられているとのこと。まだまだ解明すべきことは多いようだ。