k-takahashi's blog

個人雑記用

検証・マレーシア航空370便の謎

2014年3月8日に南シナ海上空で消息を絶ったマレーシア航空370便は、現代の航空技術に対して様々な疑問を投げかけた。なぜ最新鋭の航空機が突然消えたのか?通信網にはどのような死角があるのか?それらは乗客にとって何を意味するのか?今後、どのような技術革新が起こるのか?前代未聞の事件を徹底検証し、未来の空の旅を予測する。

http://www.japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=954410&eid2=000000

ディスカバリーチャンネルが去年の4月に放映した番組 "FLIGHT 370: THE MISSING LINKS"。
事件直後なので、その後の経緯とかはあまりなくて、4月時点で分かっていたことと対策の方向性の説明が中心。


 なぜ、ボーイング777という新鋭機が見つからないのか? 乗務員のチェックが不充分だったのではないか(ビデオを見ると確かにチェックはズサン)、乗客のチェックが不充分だったのではないか(実際、盗難パスポートで搭乗していた)、手荷物の検査が不充分だったのではないか(1個8秒で処理しなくてはならず、人に頼っている部分が大きい)、など。

 また、管制の引き継ぎに隙間が生じることも課題。ここが人手に頼っているので隙間が発生する(今回の事件では発生した)。一旦管制から外れると情報がなかなかとれなくなる。トランスポンダーは通信を受けた時しか反応しないから。
実は、エーカーズという自動通信システムがある。機体状況をメーカーに知らせるものだが、これも切られていた(トランスポンダーが切られたのと同じタイミング)。

 なぜ、緊急連絡をしなかったのか? 例えばコクピットの火事などが発生すると、現在のシステムでは緊急連絡ができない。

 地上のレーダーで捕まらなかったのはなぜか。沿岸を離れると民間のレーダー網ではカバーしきれない。では米軍は? 米軍は、爆発は検知していないということを発表した。米軍が見張っているのは高エネルギーの発信(ロケットの打ち上げや爆発)なので、民間機までは監視していない。

 また、国際手続きの点でも課題があった。墜落した場合のプロトコルは決まっていたが、今回のような失踪時のプロトコルは不明確だった。効果的に協力できなかった理由の一つ。