時間も取れたので、先週気になっていた『バルジ大作戦』(コマンド 120号付録)を広げてみた。
マップの範囲はほぼ『エポック(銀一郎)バルジ』と同じだけど、サイズは異なる(ユニットが師団が中心なことからもスケールの違いは伺える)
ゲーム開始時の最前線からサン・ヴィットまでは4ヘクス。サン・ヴィットからバストーニュまでが9ヘクス。というとスケール感が伝わるだろうか。
上の写真は連合軍の初期配置ユニットを置いた状態だが、盤上にはわずか8ユニットしかない。ここに独軍19ユニットが襲いかかる。
ルールはざっとこんな感じ。
- 移動関係
- 移動コストは平地が1,荒野が2,森林が3。機械化ユニットは森に出入りできない(道路沿い移動のみ可能)。
- 道路沿い移動は非機械化ユニットが移動コスト1、機械化ユニットが1/3。
- 河川越え移動は+1
- 自軍ユニットのいるヘクス上を通過できない(★)
- スタックは3ステップまで。米英ユニットのスタック禁止。スタックは解消できない(★)
- 退却したユニットは次の移動フェイズで移動できない
- 1,2ターンの間、B配置独軍は、サンビットより北(08xx)に進入できない
- 戦闘関係
- 戦闘比、メイアタック
- 地形(荒れ地、または森林) 1シフト
- 都市1シフト、要塞都市(サン・ヴィットとバストーニュ)2シフト。地形に累加する
- 河川越し1シフト。地形に累加する
- 第1ターンの独軍2シフト
- 航空支援1シフト(2シフトまで)
- 退却をステップロスで吸収可。
- 防御側が退却したら混乱状態になる。
- 防御側が後退したら、追撃・突進(★)が可能。
自軍ユニットの上を通過できない、一度組んだスタックは解消できない、ユニットの移動力は基本4なのと機械化部隊は森林ヘクスへの出入りが道路沿いのみなるのとで森林地帯の移動は大変、といったあたりがポイント。
突進ルールは機械化部隊が追撃(防御側ユニットがいたヘクスに侵入)後、さらに1〜3ヘクス(移動力ではない)自由に移動できるというルール。森林についての移動制限はあるが、強力な効果で、サン・ヴィットが1ターン目に落ちる可能性もある。
ソロプレイ
ということで、米第9機甲師団はサンビットに配置してソロプレイ。(この第9機甲師団は難攻不落。7戦力3シフトはなかなか手が出ない)。
クレルヴォー〜バストーニュ〜ヌシャトゥーまで占領して南部突破するとプリュムを含めて11点。北部はヴェルヴィエ占領して2ヘクスから突破して14点。これができれば独軍の勝ちなので、これを狙ってみる。北部は初期戦力で、増援は南部に送る方針。
南部はヌシャトゥーまで突破してほぼ予定通り。ヌシャトゥーの先はまた森林があるので、ここの突破は難しい。
北部は渋滞を起こして進撃が止まる。そして、良いタイミングで英軍が来てヴェルヴィエ〜スパのラインで独軍が止まり、リエージュには届かず。
移動中であってもスタック制限がかかるのと、機甲が道路以外では森林ヘクスに入れないこととで、大渋滞が起こる。しかも、道路がないと森ヘクスの出入りができないというのは、退却路判定にもかかる制限なので、うっかりすると退却できなくて壊滅することがある。そして自軍ユニットを追い越せないルールもあって、大混乱。この辺も含めて駒捌きが重要。
北部の渋滞が酷かったので、北部のみ1〜4ターンを動かしてみて、独軍の方針を整理し、その上で2回目のプレイ。
今度は目が走ったせいもあって連合軍戦線が崩壊。リエージュを占領して英軍を待ち構える形に。
バルジは難しいねえ。