日本におけるマグリットの展覧会は、1970年代以降何度か開かれてきましたが、本格的な回顧展は2002年以来、実に13年ぶりとなります(東京では13年ぶり、京都では44年ぶり)。
http://magritte2015.jp/highlight.html
インビスハライコでお昼を食べてから新美術館へ移動し、マグリット展。
150点近く集めて、それを年代順に並べて展示している。変遷とか繰り返し使われたモチーフとか分かりやすい。
現代美術というのは、分からないものが多いのだけれど、なんとかなるギリギリのところがマグリットあたり。とは言え、シュルレアリスムとかやっぱりよく分からないよなあ。
モデルとテクスチャを意図的にまぜこぜにするというのが、個人的な理解としてのマグリットの魅力。あとは、繰り返し現れるモチーフ(鈴、空、紳士、木目、葉のような木)の変わり具合を楽しむといったところかな。
「プリズナーNo.6」のイメージとかこの辺から来てるよなとか(特に『ジロン家の肖像』とかモロ)、『同族意識』とか『狂気について瞑想する人物』とかクトゥルフっぽい。
あの林と馬の絵って、『白紙委任状』というタイトルだったのか、意味深。