k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2016年12月号

Newton(ニュートン) 2016年 12 月号 [雑誌]

Newton(ニュートン) 2016年 12 月号 [雑誌]

オートファジー

2015年2月号掲載のインタビューを加筆の上掲載。過去の日記見るとメモが残ってる

重力波文革

重力波天文学で何が分かるのか、の解説。
あのぎりぎり観測したような重力波でも、ブラックホールの重さが分かり、それが従来説ではあまり無いはずの重さだったということで理論検討を促す結果になっている。

レイナー・ワイス博士、和泉究研究員、ピーター・フリッチェル博士のインタビューも掲載。
インフレーションを観測したいとか夢が広がる。

腸のしくみ

小腸の運動に、分節運動、振り子運動、蠕動運動というのがあり、振り子運動についてはよく分かっていない。
昔は小腸が栄養を、大腸が水分を吸収するという説があったが、実際には水分の8割〜9割は小腸が吸収している。ところがこの吸収の仕組みが分かっていないそうだ。栄養の吸収も、タンパク質やデンプンなどと、脂肪とではメカニズムがことなる。タンパク質やデンプンは小腸細胞の表面でも分解があったり、脂肪はまさに脂質なので膜をすり抜けられる。
大腸では腸内細菌が消化しきれなかった栄養を分解している。

あと小腸は、口からも肛門からも遠いので実は診断が難しかった。カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡といった道具ができたのは今世紀になってから。

エルニーニョ

エルニーニョが起きると日本は冷夏になるとよく言うが、そのメカニズムの解説。
簡単に言えば、暖かいところは上昇気流が発生して低気圧になり、その隣が高気圧になり、ということ。もちろん、そんな単純な話だけですむはずがないが、大雑把にはそういうこと。
記事の後半は地球全体、特に海洋部の観測体制の話。1985年のTOGA、2000年にはTRITONといった係留ブイによる観測が始まっている。ただ、お金がかかるのでTRITONは縮小状況。これを補うために2020年をメドにTPOSという計画が進んでいる。

短信

冥王星のハート型、あと10年で消えてしまうかもしれない。
例の白いのが窒素の氷だとの仮説があり、それが正しいとすると氷が溶けかけていてあと10年ほどでスプートニク平原の白はなくなってしまう。


嵐で起きた地震波を測定。
東京大学の西田究准教授らの研究で、日本中の地震観測網のデータから、2014年12月のグリーンランド沖の低気圧の影響で起きた波を日本で観測したというもの。周期7秒、振幅1万分の1ミリを検出した。