k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2018年3月号

軍事研究 2018年 03 月号 [雑誌]

軍事研究 2018年 03 月号 [雑誌]

安全保障分野における『宇宙空間』(片岡晴彦)

タイトル通りで安全保障面から見た宇宙のまとめ。ここ数年の色々な提言などをまとめている。
記事中に紹介されている2016年のワーク国防長官の『宇宙が聖域だとの前提で、巨大で、高価で、あまりにも高機能になり、極めて脆弱な宇宙システムを構築してきた。これからは機能をより小型のシステムに分散させる』(p.33)というのは、まあお察し。
で、日本は一昨年の「宇宙基本計画」策定でようやく基本方針の再構築が始まった、と。

日本が導入決定した敵地攻撃ミサイル(青木謙知)、日本は「巡航ミサイル」を運用できるのか?(井上孝司)

昨年12月に小野寺防衛相が、新対地・対艦ミサイルについて言及した。対象となる, JASSM-ER, LRASM, JSM について解説する記事2つ。
どういうミサイルなのかの解説。合わせて運用に必要な要素の解説。長距離ミサイルをどうやって運用するのという課題がある。

無人機の大群を焼き落とす『陸上レーザー砲』(軍事情報研究会)

レーザー砲というのはなかなか実用化が難しかったのだが、技術的成熟に合わせて必要性・有用性・有効性があるエリアが見えてきた。ドローンや迫撃砲弾・ロケット砲弾といった機動性の低いターゲットを数百メートル〜数キロで落とすであれば、5〜10KW級のレーザー+現在の管制技術で対応できるのである。これがイスラエルが昨年実用化したアイアン・ビーム。
他に実用化間近のシステムも紹介している。

航空自衛隊一技術幹部の生涯(9) (松宮廉)

松宮元空将の随想録の最終回。航空幕僚監部から技術を廃止したことを強く批判している。