- 出版社/メーカー: ジャパン・ミリタリー・レビュー
- 発売日: 2018/07/10
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メジャーコマンド『陸上総隊』誕生(磯部晃一)
3月に新編した「陸上総隊」の解説記事。
土地勘が必要で現地の行政組織との連携が必須で人数も多いし、昔の指揮通信能力では統一指揮統制は現実的ではなかった。それが、任務の変化と技術の発展で方面区を越える運用が必要・可能になってきたというのが背景。
磯部氏は次の課題として、「統合幕僚監部が大臣補佐と部隊の一元運用の両方を担うのか?」をあげている。この2つは分けた方が良いという主張。
ミサイル
「横須賀信配備、最強イージス艦『ミリアス』」(石川潤一)は、第七艦隊イージス艦の解説。SM-3ブロックIIAが入ればIRBM対応能力を所有することになり、艦隊の防御力が向上する。
一方「中国の最新型原子力潜水艦093B型」(田中三郎)では、中国原潜がYJ-18対艦巡航ミサイルを装備し、米空母を目標にしたものと解説している。
さらに、「ミサイル防衛無力!露中『極超音速兵器&対艦弾道弾』」(軍事情報研究会)では、ロシアのアバンガルド極超音速滑空弾(長射程かつ低空を超音速で飛行するため、現有の米軍装備では対抗できないとされる)、中国のDF-ZFも同様。
航空機
「進化する『ターゲティング体制』(宮脇俊幸)」は、航空機の攻撃目標をどう扱うかの話題。空自のJSM(対艦・対地ミサイル)も何を狙うのかを決めないと意味がない。その参考になるのが例によって米軍で、「TST(Time Sensitive Target)」即時要攻撃目標というのがある。湾岸のスカッド狩りで苦労したことがきっかけで、2003年にようやく実用化した。
「「アラフィフの荒鷲」F-15イーグル」(浜田一穂)は、F-15の解説記事。余裕のある設計とソフトウェア時代の到来のタイミングとがあって長寿機となった。「もしF-15がステルスだったら」というところで、「それはF-22」というオチになっていた。
「ロシア新国家装備計画「GPV-2027」(小泉悠)は、ロシアのGPV-2027計画の航空戦力部分の解説記事。
Mig-31がキンジャールミサイルを搭載するための改造型(MiG-31K)は迎撃任務に使えないほど大きく改造されている。