k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2018年5月号

軍事研究 2018年 05 月号 [雑誌]

軍事研究 2018年 05 月号 [雑誌]

異常な国家の異常な兵器群(宇垣大成)

平昌オリンピック合わせで北朝鮮が実施した軍事パレード。直前に国外メディアの取材が取り消され、テレビも生中継なしという妙な具合になっていた。そのパレードの分析記事。登場主要兵器一覧も掲載されている。
数は減ったが、実際に使うつもりの兵器が中心だったという評価になっている。

ICBM「DF-41」と「地下長城」(田中三郎)、ロシア『戦略ロケット部隊』の復活(小泉悠)

中露の核戦力の解説記事が一本ずつ。

『トマホーク』は米大統領の実用戦略兵器だ(軍事情報研究会)

トマホークの技術解説、実績、多用される理由などの解説。
16回の攻撃で2300発が使われている。無人で命中率が高く、射程が長く見つかりにくく、飛行ルートの設定が容易で信頼性も高い。おまけに低コストなのが多用される理由。

徹底分析!大戦中ドイツの航空機生産(宮園道明)

二次大戦開始時のドイツ航空戦力は、技術的にも数的にも優位に立っていた。その優位はどのように失われたのか、の分析記事。
当時のドイツ空軍は地上支援が目的だったため航続距離が短かった。これが対英戦、対ソ戦では大きな欠点として表面化。慌てて新機開発に取り組むも、熟成不足で生産時に問題が多発、設計変更が頻繁に行われた。更に事態を悪化させたのがメーカー間の競争と競争を管理できなかった空軍省。そして変更を是とする考え方。貴重な設計リソースを無駄に分散させることになり、生産効率をあげることもできなかった。これが質量ともに衰退した理由の一つ。
増産するためには熟練工への依存を減らす必要があるのだが、これも41年までまともに取り組めなかった