This museum depicting the life and times of Baron Gustaf Mannerheim, Marshal of Finland (1867—1951), has been functioning since 1951 in the same villa in the Kaivopuisto district of Helsinki where he lived during the period 1924—51. With the exception of a few rooms that have been converted for exhibition purposes, his home has been preserved in its original state. Guided tours are available in many languages.
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ヘルシンキ大聖堂から南に2キロ弱行った住宅地の中にある博物館。
実際に元帥が1924年から51年まで使っていた家(チョコレートで有名なカール・ファッツェルの社長から借りていたそうです)を、博物館にしてある。住宅地にある普通の家なので、今回は人だかりがしていたのですぐ分かりましたが、GoogleMapsで予習していかないと簡単に見過ごしそう)
撮影禁止なので収蔵品についてはサイトを参照。
毎週金土日の3日しか開いていないのと、ガイドツアーのみなので訪問前に要確認。
ツアーはフィンランド語と英語があり、英語の方は外国人にも聞き取りやすい英語でした。(一応「日本語は?」と聞いたけどダメでした)
フィンランド憲法草案(さすがにコピーですが)や署名者一覧、独立直後のフィンランド社交界重鎮の写真といった歴史的に重要な資料から、元帥が着ていた軍服、残したメモや蔵書、家具類、射止めた剥製といったもの、家族の写真、といったものが展示されている。ロッタ・ズヴァルドの話題もちょっとあったけど、第一次大戦後に軍務を離れていた時期の多様な活動の一部といった位置づけ(赤十字とかもやっている)
元帥が受けた勲章類も整理されていて、ここにハカリスティ(古くからフィンランドで使われていたマーク)を使った勲章も展示されている。ただ、御存知のようにヨーロッパではナチスに関わるものは弾圧してよいというよく分からん風潮(日本の卍にもしばしばイチャモンを付けてきている)があり、時代的にナチスよりも古いにも関わらず、この勲章をちゃんと公開することができないのだそうだ。
元帥の場合、帝政ロシア時代には皇帝に忠誠を誓った軍人として軍務を全うしている(日露戦争後に日本にも来ている。その資料もありました)し、継続戦争ではドイツ側で戦ったので、政治的に微妙なのは仕方が無いといえば仕方が無いのだが。