k-takahashi's blog

個人雑記用

ヤードセールモデル

TLに「ヤードセールモデル」の話が流れていて、ちょっと試してみたくなりちょこちょこっとコードを書いて走らせてみた。

1000人がお金1000を持つ状態から開始
無作為で2人抽出
資産が多い方をA、少ない方をBとし
コイン表 Bのお金20%分をAからBへ
コイン裏 Bのお金17%分をBからAへ

 というもので、動くお金の額が「2人のうち少ない方」を基準にしている(大きい方を基準にすると少ない方が払えなくなる)。

 

これを繰り返していくと貧富の差がどんどん開いていくというもの。ぱっとみ、ゆっくり全体が増えていきそうなものだが、そうではないというモデル。走らせてみると確かにそうなっていく(10万回ぐらいではっきり見えるようになる)

 

純化のために2人で考えてみよう。

最初はAもBも1000円持っている。
1回やるとAが1200円、Bが830円になる。
次はもしBが勝つとAは1059円、Bは996円になる。1勝1敗なのに差ができている。何かの弾みで差が付けば、その差が広がっていくわけだ。

 

自分の所持金を基準に計算する(自分が貧しい側にいる)と、2n回の取引でn勝n敗なら、1.2^n*.83^n倍になるから、例えばn=5なら、0.98となり減っていくことが分かる。

相手の所持金を基準に計算する(自分が金持ち側にいる)と、2n回の取引でn勝n敗なら、相手の所持金の平均をmとすれば、n=5のとき+0.075mとなり増えていく。

 

資産の総額は単調に増えていくのに、所持金の多い人の方に資産が集まっていくのがこのモデルの面白いところ。