19世紀の欧米のボードゲームをカラーで紹介している一冊。チェスやチェッカーといったものは除いているので、大半が双六とギャンブルになる。
システム的な違いもあるにはあるのだが、どちらかというと題材や印刷技術、売り方といった辺りの興味が中心になる。
双六というのは、大半が「がちょうのゲーム」のバリエーション(「蛇と梯子」のバリエーションが意外と少ない)。ギャンブルはダイス目(2つか3つを振る)に合わせてコインを出したり受け取ったりするもの。システムは似たようなものだが、題材が様々で、実際の地名や歴史を使ったり、はやりもの(80日間世界一周が流行ると、それを使ったものが幾つも出てくる。パリ万博ねたも色々)や社会・政治ネタを使ったりしている。ノリとしては「人生ゲーム」のバリエーション紹介を見ているのに似ている。
そんな中に混じって「アサルト」というゲームがあり、これだけは対戦型の本格的なボードゲームになっている。(戦争ネタの章があり、大半は双六なのだが)
綺麗な図柄のものが大半(もっと粗雑なものもたくさんあったのだろう)で、パラパラと見て楽しむのがいいと思う。