k-takahashi's blog

個人雑記用

食で読む、ヨーロッパ史2500年

 

古代ギリシアから20世紀に至るまでの欧州史をネタに食文化の話を紹介している本。料理自体については文献を元にレシピ等色々調べていて面白いのだが、周辺エピソードがものによっては変な感じなところもある印象。小話集として読むのが良さそう。(全体に突っ込み不足を感じてしまい、もうちょっと学術系の考察部分を増やしてくれる方が私の好みにはあうかな。)

フランスでは、コーヒーは有害だが牛乳で毒性を中和したから飲んでいい、という言い訳でコーヒーを飲むようになったそうだが、ジャガイモを高級食材と偽って普及させたエピソードもあり、フランス人のひねくれ具合が分かる。とかいう感じで色々紹介されている。面白いけど、本当かなあとも思う。

 

18世紀になると急に音楽家関連のエピソードが増えてきて不思議に感じたのだが、もともと著者はそちらが趣味の料理研究家らしい。

 

巻末には文献の記録をもとに再現したレシピが紹介されている。ここはカラーページで目にも楽しい。

 

こんな記事も書いておられます。この記事読んで気に入ったら本書も読んでみるといい。

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