k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2016年8月号

Newton(ニュートン) 2016年 08 月号 [雑誌]

Newton(ニュートン) 2016年 08 月号 [雑誌]

(先月号だけど、メモを載せるの忘れてた)
特集は「宇宙の大規模構造」。観測史と理論研究の流れが説明されている。そう言えば、グレートウォールが見つかったときに結構騒ぎになったなあ、というのを思い出した。
そしてダークマターの影響が解説され、ダークマターの正体の推測の話へ。
杉山直博士のインタビューがあり、もしかするとダークマターとは19世紀末のダークプラネット(既存の理論と整合をとるために必要になった仮説だが、実は要らなかった)のようなものかもしれないというのは面白い。相対論の次のネタがここに転がっているかも知れない。

巨大地震の過去を疑え

巨大地震研究紹介の連載。
近代観測以前の地震の記録については、基本的には文献ベースで、それに加えて地層や堆積物の評価が加わる。
それを積み重ねていったら、いわゆる南海地震が実は2種類の別の種類の地震かもしれないとか、関東地震の周期がM8クラスが約200年間隔だったかもしれないとか、色々仮説が増えてきている。
ややこしいことに、関東地震はこれとは別にM7クラスの地震がもっと頻繁に起きているという説も出てきている。こちらも複数の種類の地震が混ざって見えていたのかも知れないという説。

発光生物

まずは夜光虫やホタルイカ、螢、グローワーム、といった発光生物たちの綺麗な写真を紹介。
なお、面白いことに螢の仲間だけで数千種が光るというのに、光る植物はいないのだそうだ(キノコや細菌、コケはある)。
光る生物で有名なのは下村博士がオワンクラゲから発見したGFPだが、実は典型的な発光のメカニズムはこれとは別で、発光物質のルシフェリンと発光を助ける酵素ルシフェラーゼの組み合わせ。
ルシフェリンは多くの生物で共通している一方、酵素の方は様々。発光補助酵素となれる酵素が元々あって、それが入ってきたルシフェリンを使うようになったというのが現在の説。

足がつる

一般につるのはふくらはぎか足親指の付け根から足の裏にかけての部分かが多い。それぞれ腓腹筋、短母趾屈筋という名前の筋肉で、使用頻度が高く、複数の関節をまたいでいて関節の動きの影響を受けやすいので疲れやすい。その疲れがつりに繋がっている。
筋肉および腱には過剰に伸びないようにするセンサーがある。疲労がたまるとこのセンサーが誤動作を起こしやすくなり、それが筋肉が過剰に縮もうとする痙攣に繋がる。