k-takahashi's blog

個人雑記用

ようこそ映画音響の世界へ

eigaonkyo.com

Netflixで鑑賞。本当は映画館で良い音響環境で見るべきなのだろう。

 

インタビューと歴史紹介と事例で映画音響を解説しているドキュメンタリー。そもそもが映像と音声を同期して再生するということがテクノロジー的に困難だった時代、マイクの性能が低くて大変だった時代、モノラルからステレオを経てのサラウンドへの時代、などなど、テクノロジーとテクニックの変遷が面白い。

声、効果音、音楽という大分類と、さらにそれぞれを複数の分野に分けていき、現代ではそれを最終的にきちんとオーケストレートして仕上げる。
音で映画を作るということがこういうことなんだという例が豊富で、画面の外で起きていることを音で表現するとか、音を動かすことで場を作るとか、音をなくすことによる効果とか色々。
一方、音が軽視されてきた苦難も何度も語られる。追加予算が認められた例なんかもあるけれど、安上がりに済ませまくったり、お前要らないと切り捨てられたりとか。

 

本作は映画音響の話だけれど、コンピュータゲームにも通じる話だなと思った。映画での効果をインタラクティブなゲームに落とし込むという辺りの話は、別のドキュメンタリーが作れると思う。

 

映画に詳しい人だと、あの監督とあの音響という感じでも興味深いんだろうが、その辺はあまり分からない。「ジャズシンガー」は知っていたが、「地獄の黙示録」が音響的にすごいとかは知らなかった。