k-takahashi's blog

個人雑記用

インディーゲーム・サバイバルガイド

 

インディゲームの製作者が

ゲームの面白さ以外にやらなくてはならないこと(No.5800)

をまとめたもの。帯にある「生き抜く」というのは、言い方を変えれば「作ったゲームを遊んでくれる人に届け、ある程度の収入を得て、次のゲームを作る」ということ。

 

「ゲームを作り始めたばかりの人」が「最初の作品をSteamである程度販売した人」へステップアップするための情報こそ不足している(No.5800)

その不足部分を説明し、やらなくてはならないことを具体的に書いいる。ここに書かれていることは非常に多く大変だが、これでも幾つか省いたものがあるということで、本当に大変そう。

 

著者も、これが大変なのは承知しており、もうちょっと楽できるようにしていくべきだとは思っているが、ただ、現時点ではこういう知識が必要だと考えている。ゲーム開発環境がUnity等で改善されたように、この辺もツールが整備されてはいくのだろう。

 

 

内容はコンピュータゲームをターゲットにした具体的なアドバイスだが、読んでいるといわゆるスタートアップ、特にIT系のものと重なる部分が多い。似ているところ、異なるところを考えながらだとゲームならでは事情とか、ビジネスする上での共通点とか面白い。

 

創作系一般向けなTipsとしても面白く、

モチベーションの極意は、「モチベーションなどなくただやるだけ」という状態に落とし込むことです。1日のうち5分でも10分でもゲーム作りの時間を確保して進捗を出しましょう。日々の積み重ねの有無は年単位のスパンで見ると大きな差を生みます(No.1763)

あなたの熱意や情熱はまったく売りになりません。ゲームを開発している人にはみな平等に強い情熱があります。「鋭意開発中」の一言があればそれで十分です。
また、メディアはまず作品について知りたいので、開発者本人の経歴や自己紹介は最小限に留めましょう。(No.2677)

ドライな話ですけど、自分の強みと弱みを認識するというのは絶対に必要だと思います。インディーでやっている人の多くは自分のやっていることに愛着がありすぎて、捨てられないんだと思います。(No.3256)

とか、ゲームじゃなくマンガや小説も同じ。