k-takahashi's blog

個人雑記用

ゲームジャーナル 58号

ゲームジャーナル58号 曹操最大の危機

ゲームジャーナル58号 曹操最大の危機

付録ゲームは『曹操最大の危機』。『信長最大の危機』のシステムを使って、官途の戦いから赤壁の戦い当たりまでを扱っている。開発開始のアナウンスがあってから10年というのも気の長い話。一種の「予備兵力」として取り置かれていたそうなのだが、普通に出せるところまで熟成してきたという判断だそうだ。


デザイナーズノートには10年間の改善のことも書かれている。この間に開発された手法を取り込む(フリードリヒとか)ことでゲームが良くなっていったのだ。例えば、「蒼天已死」(トリガーカード)でカード量の圧縮と前半後半の変化管理を実現している。
レーティング問題についても書かれていて、常に議論を呼ぶ話題ではあるのだけれど大変そうだ。なによりゲームシステムを動かすということが一番に大事。
デザイナースノートの最後に

本作のマップ上には「赤壁」の記載がありません。
(中略)
赤壁がどこかは、歴史はプレーヤーのあなたが創るのです。(p.29)

とある。営業上の理由で赤壁という言葉を落とせないとしたけれど、ゲームはこう仕上がっている。


座談会はPCゲームとボードゲームの比較の話。
最後は戦場の霧とコマンドコントロールというところにくるのは昔と同じ。
VASSALの評価が低く書かれていて、ちょっと意外だった。