k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2023年5月号

 

特集は「減量」。

まず肥満の悪影響(脂肪細胞が分泌するホルモン。TNF-αによる糖尿病リスク増加、アディポネクチン減少による動脈硬化、レプチン増加による満腹感制御機能減少)を説明。腸内環境の影響(腸内細菌が食物繊維を分解して短鎖脂肪酸を作り、これが脂肪細胞によるグルコース取り込みを抑える)。「まず野菜」の意義(血糖値スパイクを抑えることで、インスリン過剰放出を抑えて満腹感を維持)。カロリー制限の難しさ(リバウンドや栄養不足に繋がりやすい)。痩せるためにまず睡眠(寝不足でレプチンが減りグレリンが増える。これが食欲を煽る)。小児の肥満はダイエットは向いていない(成長するのでそこで合わせるのが基本。生活習慣改善はまず運動)。
などなど。こういうのは読んだ瞬間に「本当か?」と疑うことが多くて大変なのだが、さすがにニュートンなら、「多分、現在の知見では妥当だろう」と思って読めるので助かる。

 

ワームホール量子もつれは同じ現象、というはなしがあるそうで、相変わらず物理の最前線というのはわけ分からんねえ。Natureに昨年、量子プロセッサーを使ってワームホールを作って情報を伝えるという論文が出たそうだ。

 

6600万年前の隕石衝突で恐竜が絶滅した、という話はよく聞くが、衝突後の気候変動については詳しいことがまだ分かっていない。飛び散った塵によって寒冷化が起こる、という説が昔あったがそれはなさそうだとなった。ところが、硫酸エアロゾルなら太陽光を妨げることで寒冷化が起こりそうだという研究が出た。それでも、それが何年ぐらいでどのくらいかは分からない。この変動を生き延びた生物の化石を見つけてそれを分析しないといけないのだが、なかなか大変。