k-takahashi's blog

個人雑記用

減税政策の適否

若干収まりつつあるけれど、急激なコスト上昇が原因のインフレが課題だというなら、外税 (消費税)を下げればいいんじゃないの? というのは、素人でも普通に思いつく話だと思う。

 

もちろん、素人が思いつく話が正しいとは限らないというのは COVID-19 でもあったことで、専門家に聞く必要がある。 で、専門家はというと「減税なんてとんでもない」という話が目につく。

 

とはいえ、これも COVID-19 の教訓だが、目につく自称「専門家」 が本物かどうかがまた問題になる。メディアはというと、これまた COVID-19 の教訓だが、政治的・社会的思惑が優先であてにならないことは明らか。

 

私は多少なりとも理系教育を受けてはいるので、 COVID-19 関連では当然の前提 (感染症対策の基本とか)や明らかに駄目なもの(ワクチン陰謀妄想とか)は別できた。その上でグレーの部分のグレー具合を専門家の話を聞きながら考えて、新規情報は新規情報としてアップデートすればよかった。 具体名で言えば、 尾身先生や西浦先生の話を中心にして考えればよかった。ニュートンやサイエンスはあてにできた。

 

しかし、経済の話はそうはいかない。 真っ白真っ黒はともかくグレーの度合いがよく分からない。

 

もっと多くの専門家の先生が色々言ってくれればとも思うのだが、普通の科学者がニセ科学対策に重きを置かないことを考えれば、経済学者があれはおかしいという発言をあまりしないのは分かる。 まして、尾身先生や西浦先生に対するバッシングの酷さを見ていれば、普通の経済学者が影響の大きなトピックについての発言を躊躇するのも無理はない。 自分や家族や学生を犠牲にして発言しろというのも無茶ではある。

雑誌類にしても、タイトルに「科学」 と入っていてもトンデモな雑誌はいくらもあるように、「経済」とあってもどれがまともかは分からない。

 

一回りして、ニセ科学対策が難しいわけだ、と改めて認識した次第。