付録ゲームは「碧蹄館の戦い」。文禄の役の大きな戦いとしては最後の物になる有名(?)な戦闘。ただ、一番腑に落ちたのはデザインノートの「立花宗茂が大活躍するゲームが作りたかったんや」(p.13)という部分。ユニットを眺めても、通常の戦国ゲームではあまり活躍の機会が少ない武将が出てくる。
システムは部隊毎の活性化チットをターンの最初に並べておいて、その順に解決していく(移動・戦闘・回復)というもの。マップはこれだけ見てもどこだかは分からんな(ソウルの北の辺り)。
高梨先生の連載はチャドウィックの続き。インパルスシステムとポイント・トゥ・ポイントシステムが中心。両システムとその前後に使われたシステムを紹介している。当時は結構戸惑ったんだな。
堀場先生のウォーゲームメカニクスは戦車戦闘。命中判定して、命中したら撃破判定する、という骨組みは同じでも表現の仕方が異なる3つのゲームを比較(4号とT34/85の撃ち合いという条件で)している。もちろん極端な違いは無いが、プレイヤーが何を気にしながらプレイするのかは変わってくる。
徳岡先生の「野獣げぇまぁ」は「シミュレーションゲーム」という言葉について。戦争をしみゅれーとしているのではなく、軍事課題や人間の動きをシミュレートしているのだ、という解釈の方が妥当だろうという話。英語だと割とすっきりなんだが。