いちばん問題な日本語

敬語練習帳―いちばん問題な日本語

　タイトル通り、敬語の間違い確認のための一冊。

　そもそも、敬語を扱おうとするとどうしても、精神論が出てきてしまう。「敬意を表現する言語表現」なので、精神論が入り込むのは仕方がないのだけれど、結構鬱陶しい書き方をされていることが多い。

　その点、「とりあえず」とか「まずは」的なノウハウも結構書かれているのが良い。

日常的に最も多く使う言葉は何かを考え、それは「言う」「行く」だと判断すると、まず「言う」に関する敬語から覚えることにしたのである。

とりあえず、尊敬語の「おっしゃる」「いらっしゃる」「ご覧になる」「なさる」、謙譲語の「申す」「参る」「頂く」「伺う」ぐらいは使いこなせるようになればよい。あとは、それほど神経質にならなくてもよいだろう。

しかし、仕事が終わったとき、会話が終わったときだけは、「承知しました」「よろしくお願いいたします」「ありがとうございました」と、正しい言葉で締めくくることだ。このとき、丁寧に頭を下げる。これができれば、敬語で咎められることはまずない。

とかね。