k-takahashi's blog

個人雑記用

コマンド 74号

 ドイツ戦車軍団のシステムをベースにして、それを突き詰めるデザインをしてみよう、という企画に平野茂氏と中黒靖氏が挑戦。デザイン、ディベロップの様子が記事として書かれている。実際にはこの何十倍もの苦労があるわけだが、それでもデザインの難しさと面白さが伝わってくる熱い記事。

 デザインについて語る座談会も収録されているが、こちらはかなり消化不良気味。というか、記事が短すぎるのかな。カンタニヤック氏の記事を削ってでもこっちを増やして欲しかった。ここから切り出して連載にしてしまうのうはどうだろうか。

 なお、25ページに鹿内靖氏の檄文が載っている。コマンド誌のページに載っていない、ということは本誌を読んだ人のみに宛てた文書だろうと愚考し、転載は控えておきます。
 当分はヘタレたままだと思いますが、とりあえず進み続ける意思表明で御容赦下さい。>鹿内様


 柿崎唯氏の「占領地は儲かる?」は、シミュレーションゲーム雑誌ならではの好記事。俗説、実態、理由、分析が絶妙。ゲームプレイヤーの視点(ゲームが楽しい)が当時の指導者の願望のシミュレーションだと考えることで、実情と行動とのズレが綺麗に説明されている。(そして、ゲームにおいては「何がシミュレートされているか」という分析になる。) こういう分析は、普通の軍事・経済の視点からは難しい。