k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2007年9月号

軍事研究 2007年 09月号 [雑誌]

軍事研究 2007年 09月号 [雑誌]

 特集は国際巨大軍事メーカーの市場支配戦略。といっても、いわゆる陰謀論的な話ではなく、民需軍需の二兎を追わず軍需に専念したメーカーが生き残ったとか、M&Aや提携(開発生産も国際化している。甚だしいのがF−35のSTOVL型に使用されている3BSDというダクト。ロッキード・マーチンはロシアのベンチャーとモスクワで合弁研究を行うのだそうだ。これはびっくり。)とかの話。野木恵一氏は「ロッキードマーチンの防衛関連の収益は360億9000万ドル。ウォルマートは3511億3900万ドル。グローバルな軍需企業と言っても、このようなレベルで大小を競っている」とも書いている。

 集中が進んでいるという話は時々聞いていたが、あらためて整理されると会社数が減っているのが実感できる。

 5大グローバル国防企業としてあげられているのが、ロッキード・マーチンボーイング、BAE、ノースロップ・グラマンレイセオン。数字を見ると6位のジェネラル・ダイナミックスまでが大きく見える(但し、GDの軍用機部門はロッキード・マーチンに売却済み)。レイセオンだけがすぐに何を作っているのか思い出せなかったのだが、ミサイルのメーカーでしたね。


 P−X(海自の次期哨戒機)、C−X(空自の次期輸送機)の試作ロールアウトの記事もありました。上述の「民需軍需の二兎を追わず」というのと逆で、こちらは民需転用も検討中。川崎重工が武器輸出三原則の「武器」に該当しない輸送機型の貨物機転用を目指していると書かれている。まだプロモーション段階のようだけど、さてうまくいくのかな。


 市ヶ谷レーダーサイトには、9月の組織改編の眼目が施設庁解体と防衛監察本部新設だと書かれている。来月号には、例の「守屋問題」が大々的に取り上げられるのだろう。