シカゴ南部にある博物館。もともとは博覧会の会場として使われた建物をベースに作られた由緒ある建築物。当時のシアーズ社長の大規模な寄付もあったとか。アメリカはこのパターンが多い。
例によってのアメリカンサイズなので、全部は見られず。回ったところのみ簡単に。
入場券は、なぜかUFOのイラスト付き
ヘンリークラウン宇宙センター
宇宙開発関係の展示スペース。グラウンドフロアの奥の方の建物一つ分。
まずはマーキュリーカプセル。実際に使われた宇宙船。本当に狭いです。
こちらは、アポロ8号の司令船。勿論狭いのですが、マーキュリーよりは大きい(3人乗りなのだから当たり前)。ちなみに、アポロ8号は月の軌道上まで行っています。(以前、サンディエゴでアポロ9号の司令船を見ているので、2つ目。)
人の大きさと比べると。
大気圏突入時に焼けた跡。
U-505
IX型と呼ばれるドイツ軍のUボート。全長77メートル、排水量1200トン。
1944年に米軍による拿捕作戦で、アフリカ沖にて拿捕。その後バミューダに曳航されてテストを受けた。戦後シカゴに移動され博物館に展示されるようになった。
昔、シドニーの博物館でオーストラリア海軍の「オンスロー」を見学したことがあるが、あれよりも一回り小さい艦になる。(オンスローは90メートル、2400トン)。
対空機銃。但し、これを使うようでは事実上負けだったらしい。
魚雷。思ったより長い。
エニグマ暗号機。拿捕時に積んでいたもの。廃棄が間に合わなかったらしい。
艦内を見学するツアーがあり、それにも参加しました。但し、ツアー中は撮影禁止。これは、狭い艦内で撮影すると危険だからという理由。実際かなり狭いです。あとは、艦内は木製の装備が意外に多かったのと、バルブがオンスロー以上にたくさんついていました。
艦内ツアーは、音を再現する仕掛けが何カ所もあり、なかなかこったものでした。でも、音は再現できてもも、暑さやにおいは再現できないものな。説明によれば、出航時点では、艦内は物資だらけでさらに狭かったそうです。2カ所しかないトイレの一方は物置にしていたとか。
飛行機
目玉はB-727の実機展示。色々と凝った仕掛けがあるのだが、時間の関係で見られず。
他には、スピットファイアとスツーカ(JU-87B-2)の実機展示もあります。
(後ろに見えているのが727)
炭坑
Uボートと並ぶ、当博物館の目玉がこの「炭坑」展示。石炭が使われるようになり、それがアメリカの産業や労働、経済に与えた影響の説明もあれば、石炭のでき方や種類の違いの解説展示もあります。
目玉は昔の炭坑で実際に使われていた機械の動作をアトラクション風に再現したシーン。残念ながら内部は暗くてまともな写真は撮れませんでした。
でも、私がこの展示で一番驚いたのは次の写真の部分。
展示の最後の部分に、現在採掘中の炭坑内の監視カメラから得た画像をリアルタイムに展示していたのです。石炭から出る汚染物質を削減する研究の紹介などもあり、石炭はまだまだ現役のエネルギー源だということが分かるようになっていました。
おまけ
アメリカでも「999」は機関車につけるらしい。