k-takahashi's blog

個人雑記用

怪しい伝説 Episode 104: NASA Moon Landing

 邦題は「月面着陸の嘘ホント」。日本でも信者の多い「月着陸は無かった」伝説。陰謀論については http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E8%A8%88%E7%94%BB%E9%99%B0%E8%AC%80%E8%AB%96 を。


 番組が検証したのは、

の5つ。

 「影が平行でない」説については、一光源で実際に影の角度が違って撮れることを、模型で実証。「宇宙飛行士がまっ黒ではない」についても、月面と同じ反射率になるように模型を作り、着陸船の影においた人形がきちんと写ることを実演。この辺は、プロの特殊撮影家の面目躍如で、あっさりと陰謀論に根拠がないことを示していました。1メートルほどあるイーグルの模型をさくっと作ってしまうアダムが格好良い。


 「足跡」についても、月面の砂と同じように風化作用で丸みを帯びていない砂を用意して、トリーがあっさりと写真と同等品を作成。「旗」については、巨大な真空チャンバーをNASAから借りだし、その中でアポロが使ったものと同じ構造の旗をグラントが動かして、きちんとはためくことを実証。おまけに、真空中だと旗の揺れの減衰が空気中よりも遅いことを示し、これまた陰謀論を粉砕。


 「スローモーション撮影」説についても、アダムが実際にそっくりの動作で歩くのを撮影してみて同じようには撮れないことを示していた。さらに、見かけの重さが6分の1になるようにケーブルで釣ってみる方法も試してみたがこれも動きが異なる。
 とどめが、飛行機を用いての実験。自由落下状態の飛行機で無重量体験をする会社があるのだが、そこと交渉して6分の1Gになるように飛行して貰い、その最中で歩いてみるという実験である。これが、たしかに前2件よりも月面歩行ビデオに似ている。


 最後に、月面に設置されているプリズムに向けてレーザーを送信する実験を披露していた。


 陰謀論に対する合理的反論は多いが、映像できちんと作ってあるものは少ない。広く知られてほしい番組。