k-takahashi's blog

個人雑記用

銀河北極

銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)

銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)

 表題作の銀河北極は、4万年の長きにわたる宇宙空間での追跡行という航空宇宙軍史を連想させるストーリー。これは似たようなストーリーを読んだことがあるなと思いながらページをめくっていて、多分航空宇宙軍史の連想だろうと思っていたが、SFマガジンに掲載されたときに読んでいたのだろう。エピソードの終わり方(追跡の行き着いた先)は、航空宇宙軍史とはちょっと違うテイストになっていた。表題作だけあって、これが一番面白いかな。


 「ターコイズの日々」は、海洋惑星を舞台にしたストーリー。ここにいるパターンジャグラーは、星系が孤立していたがゆえに原初の情報を残していると思われたが、というところから話が大きく展開する。


 「ナイチンゲール」は、戦争犯罪人逮捕のため、軌道上に放置されている病院船に5人組のパーティが潜入するという話。病院船の不気味な描写と狂ったAI。ゲームシナリオっぽい設定と展開だが、オチはしっかりSFでした。