おかしな科学

おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話

　いわゆる「ニセ科学」の話題を中心に、軽い感じで語っている一冊。マイナスイオン、水道水、スカラー波、ダイエット、血液型、波動、水伝、ゲーム脳、天変地異、悪徳商法、シンクロニシティ、陰謀論、という話題なので、ちょっと対象は広め。
　ポピュラーサイエンス日本版に2004年から2006年まで連載されていた「PSJ渋谷研究所X」の記事を再構成して一冊にまとめたもの。なので、若干情報が古い部分もあるが、まあ掛け合いの面白さがウリなのでこれはこれでいいのかな。内容的には普通のでき。

　ちょっと面白い部分があったので引用。

陰謀論という言葉は、conspiracy theoryの訳語として使われていて、荒唐無稽な陰謀を主張することだ。現実の陰謀も含むと誤解する人もいるようだから、陰謀妄想とした方がいいかもしれない。

なるほど、「陰謀妄想」の方が確かによさそうだ。