- 出版社/メーカー: スパイク
- 発売日: 2009/09/03
- メディア: Video Game
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「街」の時にも感じたことだけれど、「Keep Out」(特に理由もなく、他のキャラクターのシナリオがある程度進むまで強制的にブロックされるポイント)は非常に興をそぐ。そんなことは作り手側は百も承知のはずなんだけれど、やはり使ってしまっている。これについては後述。
ゲーム全体としては無難な仕上がりなんだけれど、全体にPS2のゲームでもやっているかのような印象。特に動画の使い方や、グラフィックの感じにそういうことを感じる。ただ、もともとWii用のゲームの移植であることを考えれば、仕方がないところ。Wiiってマシン能力的にはメモリの多いPS2程度だから。
でも、キャラクターの目にライトが映っているシーンが多いような印象はあって、この辺はちょっと違和感を感じた。
シナリオの中で印象深かったのは、ケータイの使い方。現代を舞台にしているから当然とはいえ、使いまくりでした。
さて、Keep Outの話。
特に終盤にこれが連発されて少々うんざりした。あるキャラクターの選択が別のキャラクターの状態に影響を与える、というのが基本的なアイディアなのだから、「何か悪いことが起こりました。それを避けるためにどうしますか?」というのがプレイヤーの持つ課題ということになる。中盤までは、意外なところの意外な組み合わせ、ちょっとしたことが実は関わっていて、という感じに楽しめる。これが終盤になってくると、だんだん機能しなくなってしまう。理由は、キャラクターが集結してしまうから。ストーリー的に盛り上がらせるにはある程度仕方がないとはいえ(それでも二カ所に分散してはいる)、行動選択の幅が狭くなり、影響があからさまになってしまうため、探すも意外もなくなってしまうのだ。しかも、ストーリー的な分岐もできなくなるため個別エンドに導くこともできなくなり、これがKeepOutの多用につながってしまう。
これを避ける一つの手が「円環構造」なのは制作側も分かっているはずだが、どういうわけか街でも本作でもそれは避けている。探せばインタビューとかあるのかな。
さて、追加シナリオが2本出ている。どうも一本道ストーリーらしいが、どんな話になっているのだろう。