突発的に、マネ展を見にいくことにする。もうすぐ終わりだし。
展そのものは、コンセプト展示に近い印象。当時のパリの状況を示すような絵(オスマン男爵の肖像画や、パリの風景、建築物の図面など)を色々と集めていた。
マネの絵ももちろんあり、「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」、「死せる男」あたりが見所か。習作が多数展示されていて面白かった。習作の方が丁寧に描いている(ように見える)ものがあったり、習作が改良されたんだなというのがよく分かる絵(フォリー・ベルジェールのバー)があったり。
その筋の人には、ポーの肖像画や、大鴉のイラストとか、ちょっと嬉しい展示も。
私がマネで一番好きなのが「スミレのモリゾ」。今回の展覧会では、ベルト・モリゾの絵を5枚集めた部屋が作ってあったけど、やはり「スミレ」が一番だよなあ、と。
三菱一号館美術館
丸の内の一等地にこの春完成した美術館。丸ビルや東京国際フォーラムにほど近い場所にある。
建物自体がなかなかいい感じに仕上がっていた。比較的小さな部屋がたくさんあり、各部屋も趣味の良い感じ。それはそれで良いのだけれど、今回のような多数の人が押しかけるような展覧会にはちょっと不向きかなとも感じた。
常設展をきちんと回す方が向いている建物だと思うんですよ。 イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館あたりを目指すといいんじゃないかと思う。(あのレベルのコレクションは大変だろうけど)
あるいは、あの辺に勤めている人が、仕事の息抜きにのんびりできるようなカフェとセットにするとか。
ミュージアムショップも面白い品揃えだったので、展覧会を見にいく人はのんびりショップを覗く時間も見ておくことをお薦め。