クトゥルフ神話TRPGリプレイ みなせゼミの名状しがたき夏休み (Role&Roll Books)
- 作者: 内山靖二郎,青木邦夫
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2010/07/30
- メディア: 新書
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<心理学>技能は、相手の嘘を見破ったり、何かを隠していないか察することができる便利な技能だ。NPC相手に情報収集することの多い『クトゥルフ神話TRPG』では非常に重宝する技能で、探索者のたしなみと言っても過言ではない。(p.23)
本書では、基本通りキーパーが判定ダイスを振っている。私はプレイヤーに振らせてしまうことが多いですが。
あと、初心者の人がよく混乱するのが、<精神分析>。狂気に陥った人に対応するのは<心理学>ではなく、<精神分析>。この辺も本書には何度も出てくるので助かる。
あとは、プレイ前の導入時について幾つかアドバイスが。
一般の人が事件に巻き込まれていくというスタイルの多い『クトゥルフ神話TRPG』では、キーパーの方から探索者の設定をある程度決めてしまうというのは有効な手段だと思うんだ。(p.102)
キャラメイクのときにも言いましたけど、『クトゥルフ神話TRPG』は技能の数が多いので、ハンドアウトでシナリオに必要なものを提示してしまうのも、一つの手ですよね。(p.102)
あとは、情報収集、特に<図書館>についても幾つか言及がある。
ネットでの情報収集もコンピューターではなく図書館で行う (p.237)
今回図書館での調査シーンがちょっと多めである。キーパーとしては、もっとホテルとか町長の所に突撃調査に行って欲しかったのだが、予想が外れた。(p.242)
<図書館>という技能は『クトゥルフ神話TRPG』の名物とも言えるものだ。キーパーにとっても探索者にとっても重宝する情報源である。
ただし、図書館で調べ毎をするには最低でも4時間もの時間がかかるうえ、存在しない情報は例えロールに成功したところで得られない。なかなかリスクの高い技能とも言える。
なんでも図書館で調べようとしたら、どんどん時間が過ぎてしまい、状況が悪化する可能性もある。
キーパーの癖を読んで、図書館で得られそうな情報の判別がつくようになれば、探索者も一人前と言えるだろう。(p.247)
この辺を本当はシステム的にサポートしたいし、少なくともマスタリング指針的なものとしてまとめられないか、と思っている。思っているが、実際にはプレイヤーの顔色をうかがいながら、になってるんだよな、現状。