k-takahashi's blog

個人雑記用

コマンド 96号

コマンドマガジン Vol.96(ゲーム付)『ホワイト・デス』

コマンドマガジン Vol.96(ゲーム付)『ホワイト・デス』

付録ゲームは、「ホワイト・デス」。1979年にフランク・チャドウィックがデザインして、当時GDWから発売されていた、ヴェリキエ・ルーキ戦をテーマにしたもの。1ターン内のセグメント数とセグメント内の行動ポイントをプレイヤーが任意に設定するという変わったシステムを持っている。加えて戦闘も攻撃力算出手順、防御射撃や士気チェックなどのルールが組み合わさっていて、一言で言うと分かりにくい。
ということで、松谷健三氏が細かいシステム紹介記事、山内克介氏がリプレイを載せている。のだが、この解説記事を読んでも、やっぱり「この戦闘を続けるのはしんどうそう」と思ってしまう。(2ターンのシナリオもあるので、最初はそれでシステムになれるところから始めるのだろう。)


史記事は大木毅氏が、マルス作戦全体についての最新研究成果を紹介している。独ソ戦の専門家グランツ(記事中の参考文献には、David M. Glanz とあるけど、 Glantzだったような)氏の研究によると、もともと中央軍集団全体の崩壊を狙った作戦だったが、計画が失敗したので目標をすり替えた、とのだそうだ。この構図からだと、ヴェリキエ・ルーキ戦の位置づけも、従来の「支作戦」ではなく大きな作戦の中間点と変わってくるそうだ。


複数の記事で「戦略→作戦」みたいな話が出ていたのだが、これって編集部からの要望か何かなんだろうか。