コマンド ９７号

コマンドマガジン Vol.97(ゲーム付)『コルスンの戦い』

　９６号のヴェリキエ・ルーキに続いて今号はコルスン。

　このコルスンに関連して、桂令夫氏がコルスンの戦いに紙幅を割いている独ソ戦の本３冊とその扱い方を比較するコラムを寄せている。「完全分析独ソ戦史」では赤軍の攻撃作戦が遂に成功した例として、「どくそせん」では泥濘の中での苦難の描写として、「焦土作戦」では勇気や戦友愛といった使い古された言葉の描写を楽しむものとして。

野獣げぇまぁが、好評につき本誌記事に昇格。今号は、デジタル／アナログゲームのアイディア流用からはじめて、「繰り返される車輪の再発明」を語っている。

TRPGにおいて「歴史を変える革命的なシステム！」と名打たれたシステムがSGの世界で十年以上前に実装されていたシステムだったりすなんて事例は、一つや二つではない。しかもそれがいわゆる「パクリ」ではなく、本当にそのデザイナーがいちから考えて作っていたりするのだから、その労力はもっと別のところにかけられていたのではないかと思わざるをえない。(p.39)