k-takahashi's blog

個人雑記用

ゲームジャーナル 46号

ゲームジャーナル46号 謙信上洛

ゲームジャーナル46号 謙信上洛

付録ゲームは『謙信上洛』。中沢孝継氏が1990年に出版したゲームの再版。実は、謙信は大きな戦をあまりやっておらず(川中島がほぼ唯一の例外)、そのため謙信を主役にするには架空戦ということになったとのこと。そして、どうせ架空戦なら信長をとなったらしい。
マップは東は越後・伊豆、西は因幡あたりまで。小さめのヘクスがびっしり並んでいるのは当時のゲームっぽい。


上田洋一氏の記事では、

謙信は上洛して信長を打倒できたか?
この「if」に対する私の答えは、「極めて困難であろう」である。(p.11)

としている。1578年に謙信が周囲の勢力と話を付け上洛を目指した場合、信長軍との戦力比はほぼ1対1になる。こうなれば謙信が合戦で勝つ可能性は高い。そして、一度勝利すれば京は目前である。
しかし、その場合信長は、ほかを全て捨ててでも対謙信に注力するだろう。具体的には、中国・丹波方面を一時捨てて光秀と秀吉をこちらに振り向ける。そうすれば戦力比は2対1にまで広がる。また、北陸の降雪の問題で謙信は9月下旬(現在の11月初旬)までに決着を付ける必要がある。信長がこれを理解していれば、決戦を引き延ばすだろう。
ということで、「困難」。しかし「不可能ではない」という評価にしている。


山内克介氏のリプレイ記事では、ツクダ版(謙信が消耗戦で上洛できず)に対してオプションの追加武将を加えた形になっている。記事中では、武田勢の追加が効果大となっている。


連載の「データで見る日米海戦史」はいつもと趣向を変えて、カタログスペックがゲームにどう反映しているかという記事。今回は、AirForceとDawnInFlamesを見ているが、AirForceで零戦21型が性能がそれほど高く無かったり、DawnInFlamesでP-51Dが妙に高かったりしており、カタログスペックと直結していないことが分かる。