コマンドマガジン Vol.120『ドゥブノ大戦車戦 The Bloody Triangle: Drive on Dubno, 1941』 ((ゲーム付き雑誌))
- 出版社/メーカー: 国際通信社
- 発売日: 2014/12/20
- メディア: 雑誌
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最近4年分のまとめカタログとエポックの『シミュレーションゲーム入門1』所収のバルジが付属している。
実は、コマンドの付録ゲームにはバルジが意外とすくなく、4つしか無いそうだ。その4つを紹介する記事が載っている。
正直なところ、銀一郎『バルジ大作戦』の存在感が大きいため、連隊規模のゲームを用意しにくいという事情もあった。(p.5)
けれども、15年には2タイトル予定されているそうだ。今号付録のバルジならそれほど時間はかからないはずだから、来週末にでも広げてみるか。
メインの付録ゲームは『ドゥブノ大戦車戦』。1941年6月下旬の独南方軍集団第48装甲軍団による攻勢を扱ったもの。基本的にはドイツ戦車軍団のシステムで赤軍はアントライド。
戦史記事は、大木毅先生が『幻の大戦車戦』というタイトルでドゥブノとセンノの戦いを紹介している。
今日では、バルバロッサ作戦の初期段階ですでに大規模な戦車戦が展開されていることがあきらかにされ、そのなかには、参加戦車数でプロホロフカをしのぐものもあったことが証明されているからである。(p.10)
日米戦の戦略級ゲームを考えたとき、前半と後半ががらっと変わることは常に問題となっている。本号の『米艦載機の補充、少なくないですか?』は『アクロス・ザ・パシフィック』についてデザイナーにインタビューした内容の紹介記事。
空母と艦載機の数を単純に数えるのではなく空母艦載機の影響力で判断すべきだと考えました。
(中略)
考慮すべき別の問題は艦載機の運用です。米海軍にゲームより多くの艦載機が与えられると、それを地上支援に使ったり、あるいは日本海軍を殲滅したり、その他、ヒストリカルとは言い難い用途に使うことでしょう。
(pp.52-53)
『空想科学盤上遊戯の世界』が13年に渡る連載を完了。好きな連載でした。お疲れ様。