ピストルを撃ち飛ばす
西部劇のシーンで、ヒーローが早撃ちで悪漢のピストルをはじき飛ばすシーンがよくある。あれは本当に可能か、という検証。なお、英語のタイトルにあるように、悪漢も周囲の人も傷つけずに、である。
SWATが特殊な銃と弾丸を使って容疑者の銃を壊すシーンは見たことがあるが、西部劇時代のピストルでそんなことはできるのだろうか?
ジェイミーがグリップシミュレータを作成し、これにピストルを握らせる。そこを狙って当時のピストルを撃ってみるという実験。悪漢のピストルが、下向き、前向き、横向きの3パターンで実験してみたところ、横向き(悪漢が人質にピストルを突きつけているシーンを想定)だとはじき飛ばせることが判明した。但し、いずれの場合も弾丸が砕け散って、周囲に相当のダメージを出していた。西部劇のような格好良く都合のよい結果は得られなさそうだ。
その後、改めて衝撃の実験などをしてみる。ピストルのグリップに的をつけて野球のバットで叩いたり、横向きのグリップをつけて不意に射撃して握ったままでいられるかのテストをしたりしていた。
結論から言うと、それほど確実に使える方法ではない、ということになる。
映画『スピード』のバスジャンプは可能か
映画『スピード』に、時速80キロより遅く走ったら爆発するという爆弾をしかけられたバスが、工事中の陸橋にさしかかって、15メートルのジャンプをするというシーンがある。あんなことは可能か?
まずは、1/12の模型で実験するが、当然落下して橋桁に衝突する。ということで、伝説自体はBUSTED。
では、もし適当なスロープがあったらどうなるだろうか。ということで、なんと実物のバス(11トン)を本当に時速90kmで走らせて、スロープでジャンプさせる実験を敢行。
もちろん、実際に乗るわけにはいかないので、グラントがリモコンで操作できるように改造している。
さて、実験。ところがこれが大苦戦。速度を上げるとバスが蛇行してしまうのだ、二日がかりで、試行錯誤をくりかえしてなんとかジャンプに成功。バスは壊れることなく走り続けることができたが、距離は全然足りなかった。