- 出版社/メーカー: ジャパンミリタリーレビュー
- 発売日: 2011/04/09
- メディア: 雑誌
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
例の中華ステルス(J-20)についての簡単なまとめ記事『J-20は脅威となりうるか』(林富士夫)も載っており、
J‐20が予想どおりのステルス性と超音速巡航能力を持つとすれば、わが国の航空警戒管制網と防空火器を突破し、防護目標に容易に到達し、防空アセットの虎の子であるE‐767AWACS、ISRシステム、KC‐767空中給油機なども危険に晒されることを意味する。(p.44)
と、空自の計画が大きく危険にさらされることを指摘している。
また、実用化についても、実戦配備すること自体が中国の国益にかなうので配備すること自体を目標にしてくるだろう、と予想している。
石川潤一氏がグローバルホークの記事を書いており、無人偵察機の歴史についても書かれている。データ転送技術が無い頃はフィルムの回収が大変であること、長時間滞空して偵察を続けることが重要視されたこと(それゆえ、SR-71よりもU-2が長生きした)などを経て、無人U-2のようなグローバルホークに至ったことが書かれていた。
カラーページ記事の『日本の国家的危機を画像撮影する次世代有人・無人偵察機の開発』でもグローバルホークのことが触れられており、硫黄島基地から3時間かけて現場に到着、24時間偵察を行い、3時間かけて帰還という運用プロファイル(これで、ほぼ日本列島をカバーできる)が図示されている。民間空路を避けるため、最初の1時間で6万フィートまで上昇するわけね。
ニュース短信記事でオスプレイの10万飛行時間が伝えられていた(p.183)。同記事によると、
だそうだ。具体的な数字は出ていなかったが、生存率も最高だとか。
『圧殺されたリトアニア自由軍』(斎木伸生)は、ロシア(ソ連)によるリトアニア抵抗運動掃討についての記事。リトアニア国内の農業を集団化し(今となっては信じがたいが、それを賞賛する文化人もいたそうだ)、エスニッククレンジグに近いことを行い、外国からの援助も遮断し、内通者を送り込み、容赦なく軍事力を行使しといった方法が成功した。その成功を知っているロシアや中共が似たようなことを続けるのも当然ではあるな。