k-takahashi's blog

個人雑記用

軍事研究 2018年2月号

軍事研究 2018年 02 月号 [雑誌]

軍事研究 2018年 02 月号 [雑誌]

大陸間弾道ミサイル「火星15」(野木恵一)

北朝鮮ICBM「火星15」。推進系のジンバル・エンジンが国産とは思えず、どこかから入手したはず。
容疑者はロシアとウクライナ。野木氏はウクライナではないかとの推測を示している。

アメリカによる北ミサイル殲滅作戦(北村淳)

米国が攻撃を決意した場合、軍事的に北朝鮮に勝ち目はないし、米本土に対する報復攻撃も失敗する可能性が高い。
一方で、韓国や日本への「報復」攻撃を防ぎ切ることは困難で、相応の損害が出ることが予想される。その規模を推測している記事。
損害を極言するには事前の調整が不可欠なんだが、今の韓国ではなあ。

ノースロップ・グラマンB-21レイダー』(洲良はるき)

米空軍の次世代爆撃機B-21の解説。
空中給油機の安全確保の問題から、長距離爆撃機はやはり必要という見方を紹介している。
興味深いのが、B-21を制空戦闘機にするというアイデア。ネットワーク戦闘を想定するならば、ステルス性が高くミサイル搭載数も多いB-21ならそういう使い方も可能という。もちろん、高コストの爆撃機を使うのかと言う議論もあるし、充分なデータリンクを前提にしたものではあるが、発想は面白い。

統合運用「島嶼奪回作戦」(福好昌治)

島嶼防衛の現状(部隊配備)や、中国軍による攻撃シナリオなどの簡単な解説。
同時飽和攻撃に対しては、弾道ミサイル部応永と巡航ミサイル防衛の連携が必要だがこれは大変だとか、事実上住民避難は不可能で人質に取られる可能性もあるとか、色々大変そう。

イスラエル国防軍の完璧な防空網(竹内修)

5種類の国産迎撃システム「アロー3/2」「ダヴィッズ・スリング」「アイアンドーム」「アイアンビーム」を備えたイスラエル防空網の解説。縦深が取れないとか、精度の低いミサイルが多いとか、複数システムの統合とか、色々都合があって国産で揃えたイスラエル