Newton (ニュートン) 2011年 09月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2011/07/26
- メディア: 雑誌
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なぜほとんどの銀河で巨大ブラックホールは中心に一つだけ存在するのか、といった詳細についてはよく分かっていません。(p.54)
1000億年ほど後には、観測可能な範囲に銀河はいなくなってしまうと考えられています。(p.66)
こちらは銀河間の距離が大きくなってしまい、ハッブルの法則によりそれらがみかけ上光速度を越えた早さで離れていくため見えなくなるということ。理屈はそうなんだが、言われてみるとなかなかのイメージ。
現在、国立科学博物館で開催中の恐竜展の連携記事が一つ。ティラノサウルス、トリケラトプス研究の最前線。
- T.レックスについては
- ぽっちゃりおなか(腹側に肋骨があることが分かったから)
- しゃがんだ状態から、前足を使って起き上がる(前足の用途の発見)
- 背中に毛が生えている(これは、まだ不明確)
- トリケラトプスについては
- 従来は前足の肘が横に突き出ていたが、現在はまっすぐ下に降りていて、その分親指だけが前にきているという説になっている
- トリケラトプスの先祖は2脚。巨体化の結果として4脚になった。
小ネタを二つ
- 日本にいるアリの種類数は? 約275種類(p.94)
- 風力発電技術の一つに「風レンズ」というのがあり、メガホン状のデュフューザーを付ける。発電量は風速の3乗に比例するので、面白い工夫。
地震と放射能の記事も継続している。
地震ネタは、311地震と同じメカニズムを西日本に適用すると、M9クラスの地震が発生する可能性が現実味を帯びてくるという話。
放射能の方は、生体影響の解説。ホルミシス効果、バイスタンダー効果、の解説(どちらも実験的には効果が確認されているが、生体ではよくわかっていない。バイスタンダー効果のほうは、マウス実験で確認されつつあるようだが、なんとプラス・マイナス両方の影響が出る)。 もっとも、活性酸素(自然放射線の1000倍)、紫外線(活性酸素の10倍)、の影響があるわけだが。