k-takahashi's blog

個人雑記用

小澤の不等式を実験実証

最初一般ニュースで「不確定性原理の例外」という文字を見たときには「なんのこっちゃ?」と思ったのだが、日経サイエンスの説明は分かりやすかった。

2003年にはハイゼンベルクの式を修正する「小澤の不等式」を提唱しました。こんな式です。
  εqηp + σqηp + σpεq ≧ h/4π
ハイゼンベルクの式から,項が2つ増えてます。新たに出てきたσq,σpというのは,それぞれ物体の位置と運動量が,測定前にもともと持っていた量子ゆらぎです。ハイゼンベルク不確定性原理を考える際,この量子ゆらぎと測定による誤差や乱れを混同した形跡がありますが,量子ゆらぎというのはもともと物体に備わっている性質で,測定とは関係なく決まります。小澤教授はこれを厳密に区別した上で観測の理論を構築し,新たな不確定性の式を導きました。

ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証 | 日経サイエンス

で、今回この式を証明する実験に成功した(小澤の不等式が成り立ち、ハイゼンベルク式が成り立たない実験結果を得た)と言うことらしい。
この不等式によって量子ゆらぎと測定の関係をより精密に表せると言うことで、量子コンピュータに繋がっていく、と。


しかし、どういう実験をやったんだろうか、これ。ちょっと想像がつかない。