- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2018/08/25
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死とは何か
植物状態と閉じ込め症候群(脳幹の橋が損傷したためほぼ全身が動かなくなる)の違いとか、脳細胞が死亡したときにおこること(グルコースの供給が絶たれたニューロンは、ATPを使い切ると細胞膜の電気バランスが崩れ、水分子が細胞内に流入、ぶよぶよに膨れてしまう)とか、終末拡延性脱分極(大脳の活動が止まった後で起こる現象)とか。
ホログラフィー原理
名前だけは聞いたことがあって、「この世界は実は二次元だ」という話で「なんじゃそりゃ?」だったのだが、簡単な解説がされていた。
まず、ホログラムとホログラフィー原理は「考え方が似ているからそう名づけた」のであって、直接的な関係はない。
ただ、重力が極端に弱い理由を説明できる(重力に関する現象を、重力なしで説明できる)、もともとはブラックホール問題(ブラックホールに吸い込まれた情報はどこにいくのか?)を考える中で生まれたもので、ブラックホールの表面積が内部の情報量に比例するという仮説(体積ではないところがミソ)が作られ、それを表面に書き込まれるというアイディアを経てホログラフィー原理となった。
その後、重力が扱いやすいとか、量子力学の計算を重力理論で扱うと楽だとか、という「道具」として使われるようになった。(この辺は、理論的確立よりも先に道具として使われていた微積分と似ているのかも)
短信
「死亡率は105歳で一定に」という記事があった。人数が少ない(調査対象全体で約4000人)が、1年以内の死亡率は、90歳で15%。ここから徐々に上がっていくが105歳になると50%で一定になるのだそうだ。