k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2013年12月号

特集は統計。サブタイトルに「データマイニングからビッグデータまで」。有名なワインの価格予測モデル(気温や降雨量から予測するモデル)や世論調査の根拠なども紹介されている。


インタビューはハンス・ロスリング教授。発展途上国という概念に疑義を唱えたこの資料でも有名。
相関分析や統計的に有意な差、を使うときの注意点なども触れている。(「差がある」というよりも「ほぼ同じ」というべきだ、というような例)


一つ面白かったのが、記事中にSuicaの履歴利用の実例や、未成年者の飲酒率を正直に答えさせる方法、などが出ていること。ビッグデータだと、とかく「プライバシー侵害!」と騒ぐ人が入るが、さりげなくそういう短絡的な考えを回避している。別にプライバシー情報が欲しいわけではないのだし、そのための方法もちゃんとある、というわけだ。

IPCC 第5次評価報告書

9月27日に発表されたIPCCの第5次評価報告書の概要紹介記事。
気象庁に概要の訳があるけれど、「最近15年の気温上昇鈍化が一時的なものであること」「予測値の変化の理由」「Co2累積排出量と気温上昇量が比例関係にあること」など。

あと数年で海面が7メートル上がるとなれば、世界中が必死で温暖化対策に取り組みでしょう。ところが1000年かかるとなれば、優先順位は低くなりがちです。(p.13)

食虫植物

例によって写真がいっぱい。ウツボカズラ、ハエトリグサ、モウセンゴケ、などよく知られたものを中心に。消化された後の虫の写真(殻は残っているので、ぱっと見は分からない)というのも。


食虫植物と非食虫植物との間に位置する植物がなく、食虫できるようになるまでは特殊な形状の葉は一時的に生存競争上不利となるので、どうしてこんな進化ができたのかは謎なのだそうだ。
一つの説として、花で起こった突然変異が葉に移ったというのがあるそうだ。花粉をたっぷり付けさせるために一時的に虫をトラップする花がある。花は光合成をするわけではないので多少変な進化をしてもそれほど不利にならない。なので、虫をおびき寄せるために進化した花が、ちょっと変化して虫を捕まえられる葉になった、という説。