日本SF短篇50 V: 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫 JA ニ 3-5)
- 作者: 日本SF作家クラブ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 文庫
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50人の作家から一人一作ずつ、しかも年に1作ずつ選び、50本からなるアンソロジーを編むというパズルの最終巻。
また、うまく集めたなという感じの選になっている。「小説とは? SFとは?」という瀬名作品を最後にもってくるというのは、かなり狙ってやっている。
この辺になると読んだ記憶のある作品が中心になり、『重力の使命』『ヴェネツィアの恋人』『魚舟・獣舟』『The Indifference Engine』『自生の夢』『人間の王』『きみに読む物語』は既読。この辺りは現在に続くお気に入り作品も幾つか。
『日本改暦事情』『白鳥熱の朝に』が未読。『日本改暦事情』はSFかどうか微妙だけれど、エンジニアリングをネタにしたフィクションだからSF選集に入っていても別に違和感はないのだろうな。『白鳥熱』は、鶏インフルパニックネタ。当時色々書かれていたネタだったので見落としたかな。小川一水がこれになるのはちょっと不満かも。
「堂々完結」という言葉がふさわしい作品が多く収録されていますが、最近の読者にも既読のものが多くなってしまうかもしれない。