k-takahashi's blog

個人雑記用

コマンド 115号

付録ゲームは『マーケットガーデン作戦』。1985年のGDWの作品の再版。
当時(2台のパソコンを接続する、というのはコンピュータマニアがやることだった。)ならいざ知らず、今ダブルブラインドシステムのゲームを出すというのは疑問。コンピュータで遊ぶシステムだと思う。


史記事系だと、『マーケットガーデン作戦失敗最大の要因?』が面白い。
なぜ、独軍はマーケットガーデン作戦に対応できたのか、という問題についての記事で、ポイントは「なぜ、それだけの兵力があったのか?」というところ。
この記事によると、ヒトラー暗殺計画に関与した国内予備軍の司令官エーリヒ・フロムが、ヒトラー暗殺後にドイツ国内を制圧するために、過剰な兵力を後方に押さえていたからだというのだ。
コブラ作戦、バグラチオン作戦の際に確かに独軍の正面戦力は足りなかった。マーケットガーデンのときには戦力があった。それはヒトラー暗殺未遂によりフロムが処刑され、彼が持っていた兵力使えるようになったから。その兵力実に50個師団(60万人)。そりゃ、影響でるよ。


『野獣げぇまぁ』(徳岡正肇)は、マルチプレイについて。
当然、コマンダー問題の話題が出てくるのだが、ここで『本当に問題なのか?』としているのが面白い。
とはいえ、

それが問題にならないことは多い。
その一方でコマンダー問題は、ひとたび本格的に浮上すると、ゲームに対し致命的な打撃を与える。くわえて、初対面の相手と一緒にゲームをプレイするときに、最も発生しやすい。(p.59)

という厄介な問題である。

ボードゲームの方では、裏切り者やチーム内競争を取り込んだものが出てきており、シミュレーションゲームに取り込めるのではないか、という話に展開している。