2日目
つくば駅の周辺は朝食の食べられるところが少なく、ミスドの朝セットで軽くすませて会場へ
なぜなにゾンビ
ゾンビねたの四方山話。しょうもないゾンビ映画ネタの紹介が中心。ゾンビなんとか、とか、なんとかオブザデッドという映画があるととりあえず借りてみてみるという修行(?)をしているというのもすごいが、そういうネタに的確にフォローを入れる観客側も濃いよな、と
スケルトンはゾンビか?とか、ミイラの包帯を解くとゾンビでゾンビの肉を落とすとスケルトンか?とか、一旦死んだのがよみがえらないとゾンビじゃないとか、ゾンビは循環系止まっているから血は吹き出さないとか、ロメロですらゾンビ映画の資金調達は苦労するとか。
萌えミリの流れと今後の展望
鈴木貴昭氏と野上武氏のトーク。
ビジネス展開とかの捉え方をどうするか、その上でどういう展開をしていけば良いのかというような話。どこにどれくらいの市場があって、そこにお客さんをどう誘導してくるかというようなこと。ライト層、中間層、マニアをつなぐ橋をどうやって作り広げるか。
ガルパンやストライクウィッチが人気がでたとは言えせいぜい数万本。そういう意味で鑑これアニメは一桁上の起爆剤になりうるというようなことも。
ガルパンの頃、戦車を描ける萌え系イラストレータは少なかったが、今ではそれなりの数がいる。当初鑑これネタでは女の子しか描けなかった。しばらくして艤装は描けるようになってきた。まだ船全体をきちんと描ける人は少ないが、そこまでくれば一区切り。
基本的に萌えエンターテイメントというのは、小うるさいことを考えずに楽しめること。戦車が格好いい、女の子がかわいい。それで充分である。作者の政治的主張など、エンタメには不要。そこを勘違いする人がどうしてもでてくる。
某「パンツ」は、そういうつまらない批判を遠ざける効果があった。
萌えミリの一つ有利な点は、「現実の厳しさがどうこう」という難癖をつけられたとき、「橋の向こうにいくらでもありますから、そういうのが良ければあちらへどうぞ」といえるところ。ただ、そもそも難癖を受けやすいということはある。
エンタメの王道は「女のために格好良く死ぬ男」。ところが、それがダサいという風潮が出てきて、女の子に戦わせるようになった。エンタメには流行のサイクルがあるから、「格好良く死ぬ男」の需要はそのうち出てくるだろう。
ピアノ演奏
セッションを終えて部屋を出たら、ピアノの演奏中。すごく盛り上がっている部分で、「これなんだっけ?」としばらく聞いていた。「あ、ガンバスターだ」と思い出したのでそのまま最後まで。
いい演奏でした。
サイボーグ・生命・感性の未来
瀬名秀明、松原仁、山家智之、星野力(欠席)、榊佳之、八代嘉美、の各先生によるシンポジウム。
人工臓器の話もあった(ロータリーポンプだと脈がなくなる。が、別に問題はないらしいとか、人工臓器の性能はかなり上がっていて下手をすると体の方が機械の性能に追いつけないとか))けれど、中心はやはり知性の話に。
「自殺するのは人間だけ」、「自殺ができるのは、将来を想像できるから」、「想像ができるのが知性」、というところから「SFが書けるのが知性」というのは、うむ、良い飛躍だ。
人類の多様性、知性の多様性、コンピュータの多様性、ATの多様性。
特定の方向へ話が進むと言うよりは、ヒントが色々と出てきて、聞いていて面白かった。
カーツワイルが変人なのは知っているけれど、SF大会の場で「うさんくさい人」扱いされたのはちょっと意外だった。私の感覚では、彼の著作はSFではなく、檄文なんだ。
あとは、クオリアの扱い。みなさん、敬して遠避ける感じの扱いで、「作業仮説なんじゃないかな」とかも。
閉会式 〜さあ、現実の時間だ
閉会式もバタバタと。今回の実行委員会、人手不足なのかちょっと段取り連絡が悪かった印象。
- 企画部門 「」
色々事情があるなか、良くやったからだそうです。名前は一応伏せておきます。次点はSTAP細胞。パネル企画に出てました。来年の星雲賞自由部門になるかどうかは今後の展開次第ですね。
- ゲスト部門 瀬名秀明
オープニング、記念アンソロ、GoH企画、と大活躍でした。
- コスプレ部門 ネギマン
次回開催地の鳥取からの参戦。こまめに活動していました。次点の人には、「組織票といえども、まじめにね」とかコメントが付いてました。
- 自由 タイムテーブル
企画間に空きを入れないスタイルでしたが、各企画の側がそれに対応した運営を仕切れなかったせいもあって、ちょっと混乱が増した感じでした。
「誰に見しょとて」がセンス・オブ・ジェンダー賞。賞はともかく、コメントで「あまり売れてない」とポロっと。
私は電子版待ちなんですよ。早く出してください>ハヤカワ
最後は、佐藤竜雄先生が「さあ、現実の時間だ」のコールでクローズ。