図解 戦闘機の戦い方 〜現代戦闘機の戦い方を解説

図解 戦闘機の戦い方

昔、ベトナム戦争の頃（つまりファントムとかが対象）の空戦の解説を読んだことがあり、まとまった本はそれ以来読んでいなかった。もちろん、断片的には色々読んでいたけれど、きちんとまとまっているのは良い。その「良い」本がこれ。
エンジンパワーが上がったので戦い方の定石も変わったとかも書かれている。

現代航空戦について、基本から実例（想定例）まで一通り解説してくれる。
歴史、パイロットの役割、レーダーの仕組みと使い方、ミサイルや機関砲の仕組み、に始まり、格闘戦理論（Ｅ−Ｍ理論）、Ｅ−Ｍ線図の読み方、Ｈ−Ｍ線図の読み方、そしてＥＭやＨＭと実戦の違い、編隊の組み方、無線会話の例など。実例ではミミッションを仮設定し、そこに必要な作戦と編成、爆撃時の機動まで解説している。
見開き2ページで1項目という定型フォーマットだけれど、図が多くて分かりやすい。

なんか、読んでいると『エースコンバット』がちらついてくるけれど、作戦とかの設定は違ってくるので、その辺も面白い。
現代戦闘機に関心がある人なら、お薦め。